FileMaker グローバルフィールドのファイル共有時の動作検証

FileMakerのフィールドに「グローバル格納(すべてのレコードに1つの値)を使用する」という機能があります。とても便利な機能なのですが、共有の時の動作がどうも想像できないと思ったので、どのような動きをするか検証してみました。

共有時には端末ごとで値が違う

1台のパソコン又はiPadでグローバルフィールドの値を変更したら、すべての端末で値が変わるかと思っていましたが、そうではなく端末ごとに値が違うということがわかりました。例えばグローバルフィールドに「りんご」というデータが入っていたとして、ある端末でその値を「みかん」に変えたとしても、その端末以外はすべて「りんご」のままになるということです。嬉しい機能でもあり、一元管理したい時は煩わしい機能でもあります。

 

グローバルフィールドの初期値はどうなるの?

ここで疑問になるのが、端末ごとに持つデータは異なるという動きになるのに、初期値はみんな一緒になるという点です。これも不思議だったので動作検証したところ、ホスト端末のファイルが閉じられた時点で初期値がホスト端末のデータで統一されるという動きをしていました。

例えば先程の例を使うとホスト端末のグローバルフィールドを「りんご」から「みかん」に変更します。その時点では共有ファイルを閲覧中の他の端末ではまだ「りんご」のままです。ホストファイルを閉じるにはすべての端末をログアウトする必要がありますので、すべてログアウトします。ホストファイルを閉じる前にもう一度、他の端末で開きなおしてもまだ「りんご」のままです。ホストファイルを閉じて再起動します。他の端末からログインすると先ほどのグローバルフィールドの値はすべて「みかん」に変わります。

この性質をうまく利用すれば面白い動作が実現できるかもしれないですね。

サブコンテンツ

このページの先頭へ